SPF豚とは?

 もともとSPFSpecific Pathogen Free)とは、あらかじめ指定された病原菌を持っていないという意味です。
日本SPF豚協会では以下の疾病を指定しています(2016年現在)。
1)排除対象疾病(監視しつつ、常に排除すべき疾病)
(GGP農場、GP農場およびCM農場)
 オーエスキー病(Aujeszky’s diseaseAD)、萎縮性鼻炎(Atrophic rhinitisAR)、
 豚マイコプラズマ性肺炎(Mycoplasmal pneumonia of swineMPS)、豚赤痢(Swine dysenterySD
2)監視対象疾病(監視しつつ、排除に努めなければならない疾病)
(GGP農場、GP農場およびCM農場)
 トキソプラズマ病(Toxoplasmosis

(GGP農場及びGP農場のみ)

 サルモネラ・ティフィムリウム感染症(Salmonella Typhimurium infectionST)、
 内・外部寄生虫感染症
 これらの疾病はトキソプラズマ病を除いて人体に影響はありませんが、養豚の生産性に大きな影響を与えます。また、ほとんどの疾病は感染したら抗菌剤などによる治療を施しても完治することはありません。したがって病気から豚を守るためには、健康な豚(SPF豚)を作出する技術と、それを増殖して普及につとめながら、その豚群に病気が侵入するのを防ぐことがすべてです。そこには高度の衛生管理技術が必要なことはいうまでもありません。上記の病気がなくなれば、それにともなってほかの病気もほとんど発生しなくなります。つまり、文字どおりの健康豚を飼育することができるわけです。その結果、抗菌性薬剤の使用は極端に少なくなり、薬剤残留の心配は解消し、薬剤耐性菌の出現を抑えることにつながります。
 
 家畜衛生を中心とした精度の高い管理技術は、正常な腸内細菌叢の生成と順調な発育を促し、臭みがなく、軟らかくて美味しい豚肉生産を可能にします。
 このようにSPF豚は、高いレベルの管理技術もった農場でのみ生産できる、安全と安心と美味しさを追求した豚の代名詞といえるでしょう。
最終更新日 : 2016/08/24